労働安全衛生

対象範囲　八王子工場・土浦工場

事故の型別労働災害発生状況では、「飛来、落下」と「切れ、こすれ」の災害が大部分を占めました。
これを受け、装置の取り扱い教育・指導や保護具の装着の徹底、5S*の徹底などにより再発防止の取り組みと安全意識向上の取り組みを継続しています。

対象範囲　八王子工場・土浦工場

当社の八王子工場・土浦工場では、各工場長を安全衛生統括責任者とする安全衛生委員会を設けています。安全衛生に関わる重大事案の立案、審議を行い、安全で快適な職場環境の維持・向上を図っています。また、従業員の職場における安全衛生意識の向上、健康維持および増進を図ることを目的に、本委員会は月1回の開催を原則とし、安全衛生統括責任者が必要と認めた場合には臨時で開催します。2022年度は計画通り、12回開催されました。
なお、年2回の内部監査を行い、その結果を監査室に提出して取締役会に報告するとともに、同委員会を監査室の監査対象にしています。

当社では、通勤や出張、工場内での作業時など、さまざまな場面で従業員が危険から回避できるよう、社内研修を実施しています。

毎年、各工場の防災部会では、工場内の全ての部署を対象に緊急事態を想定した避難訓練を計画、実施しています。
八王子工場では、2022年度の避難訓練として、e-learningテーマ：「心肺蘇生法とAED使用手順について」を実施しました。
本訓練の実施内容は、｢自衛消防訓練実施通知書｣の提出をもって、東京消防庁に報告しています。

危険物質の漏洩・飛散事故が発生した際に、回収や洗浄などの適切な処理を行えるよう緊急事態想定訓練を各工場で毎年1回以上行っています。
危険物質を取り扱う各部署は、期初に環境管理責任者へ訓練計画書を提出し、訓練実施後に報告書を提出します。
2022年度は、八王子工場11部署で32件の訓練を実施、土浦工場では「ケミカル洗浄剤飛散防止訓練」の143名が参加しました。

地域労働者の労働災害防止活動の振興のために、東京労働基準協会連合会 八王子労働基準協会支部が主催する講習会に、当社も参加しています。
業務に従事する上で必要な技能を取得するための講習です。
講習修了者は、工場の環境に合わせた社内実技試験を行うことで、従業員の安全衛生教育を徹底しています。

同協会は、半導体製造装置の設置、保守、サービス要員のための安全教育を、業界標準とするべく、「SEAJ推奨安全教育」を推進しています。
当社八王子工場では、同協会の安全教育専門委員会に所属する当社従業員が、製造現場やクリーンルーム内で作業を行う半導体社CEおよび製造・設計のエンジニア向けに、「SEAJ作業安全講習」をオンラインで実施しています。
これまでに受講した従業員は、延べ430名に上りました。

当社では、工業用薬品の購入を検討する際には、社内規程に従い、含有成分中の環境汚染物質（有機溶剤、特定化学物質、危険物など）の有無を確認する化学物質リスクアセスメントを実施しています。八王子工場の担当部署が八王子・土浦のそれぞれの工場で行われたアセスメントの結果をもとに薬品の購入可否判断を行います。2022年度は、両工場合わせて76件の新規採用および既存使用の見直しによる化学物質リスクアセスメントを実施しました。
また、管理・使用部署に定期点検および定期数量確認を義務付けるとともに、PRTR法、有機則、毒劇物法に基づく化学物質の使用量削減、代替を推進しています。また、八王子工場の安全衛生部会の下部組織である規制物質管理部会が薬品の管理保管状況および薬品の漏洩時対策用品の見直しのパトロールを行っています。