気候変動への対応

東京精密では、長年にわたり独自の目標を定め、生産の拠点である八王子工場・土浦工場の省エネルギー化に取り組んできました。パリ協定*が削減義務国に求める削減目標や日本政府が2021年4月22日に示した温室効果ガス削減の2030年度目標の実現に向け、事業活動、生産活動、研究開発など、両工場で使用・消費されるエネルギー(SCOPE1と2)を対象に、新たなCO2排出量の中長期削減目標を設定しました。

この目標を実現するためには、単に節電するだけでは不可能であるとの認識のもと、再エネ由来の電力使用・低炭素電力使用の採用や高効率機器への切り替え等による電力使用量の削減を進めています。

CO2排出量削減目標以外にも、企業活動における水リスクの低減、資源である紙の消費削減、資源循環社会への移行に貢献するリサイクル率の目標を定め、達成に向けた取り組みと、結果の監視と評価を行っています。

*パリ協定/国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択された気候変動問題に関する2020年以降の取り組みを定めた国際的な合意の枠組み。
「世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して2℃より十分低くし、加えて1.5℃に抑える努力をする」という世界共通の目標を掲げている。

中長期削減目標

2025年度までにCO2排出量を2018年比35%削減 (設定年:2021年)
2030年度までにCO2排出量を2018年比50%削減 (設定年:2022年)

2021年度の主な実績

 
最重要課題 テーマ 取り組み・体制 主な活動結果
エコプロダクツ
(製品を通じての環境貢献)
環境配慮型製品の開発 LCAに基づく環境影響評価 半導体製造装置
 AP3000
精密測定機器
 SURFCOM NEX
 ( DX2/SD2)
 RONDCOM NEX
 ( DX2/SD2)
エコファクトリー
(事業活動を通じての環境貢献)
 

 
 

















 
 
 
CO2排出量の削減 2025年度までに
2018年比35%削減
 設定年:2021年
 期間:2020年度-2025年度
 基準排出量:12,312t-CO2
 削減目標: 8,003t-CO2
8,191t-CO2
(2018年度比 33%減)
省エネルギーの推進
(使用電力量削減)
2%/年(前年度使用電力量の2%)
削減
 2021年度環境システムプログラム
 
578.9Mwh減
(2020年度使用電力量の
2.01%減)
省資源の推進
(水使用量生産高
原単位削減)
2024年度までに
2019年度比5%削減
 設定年:2020年
 期間:2020年度-2024年度
 基準排出量:2.74m3/百万円
 削減目標:2.60m3/百万円
1.61m3/百万円
(2019年度比 41%減)
省資源の推進
(紙購入量生産高
原単位削減)
2024年度までに
2019年度比5%削減
 設定年:2020年
 期間:2020年度-2024年度
 基準排出量:0.443kg/百万円
 削減目標:0.421kg/百万円
 0.337kg/百万円
(2019年度比 24%減)
廃棄物の排出抑制・
再資源化
2024年度までに
リサイクル率95%以上
 設定年:2020年
 期間:2020年度-2024年度
 目標:95%以上
リサイクル率 98.6%
総排出量 989t
 再資源化量 975t
 最終処分量 14t
 
化学物質管理 有機溶剤代替え
塗料使用量削減
アセトンの使用量削減
(前年比66%減)

HRG200X*台当たりの
使用量60%減
環境システム
マネジメント
内部環境監査 2回/年

*HRG200X/フルオート高剛性2軸研削盤、高スループットな自動搬送機能付きのフルオートマシン。