ATC振れ検出システム

アルミ高速切削加工監視装置

  • 突然の加工不良。
  • 切粉の噛みこみではありませんか?

特徴

切粉噛みこみによる突発不良とは?

ATC付きマシニングセンタにおいては、ATC時におけるツールテーパ部⇔主軸間への切粉の噛みこみによる突発的な不良が発生します。特にアルミの高速切削加工においてはこの問題が顕著であり、解決が長年の間望まれております。

アルミ高速切削加工の監視役

アルミ加工現場では、加工時間短縮やクーラント削減などの新しいテーマに取り組んでいるため、ATC時に切粉が噛みこむ頻度が高くなっています。特にアルミ高速切削加工においては、切粉噛みこみを測定器で100%検知し、不良を発生させないことが必需になっています。

測定時間わずか0.3秒

非接触方式を採用したことにより、接触式では実現困難な1,200 rpmでの振れ測定を実現。また独自のアルゴリズムにより、わずか0.3 秒(600 rot/min時)で全ての計測処理を完了します。

センサヘッド自動チューニング機構

万一センサにダメージが発生してもセンサだけの交換が可能。センサ交換後は、ツールホルダをスピンドルから外して、『センサ調整』ボタンをワンクリックすれば、コントローラとセンサヘッドの組合せ調節が完了します。


センサヘッド自動チューニング機構

詳細仕様

仕様

型式 コントローラ AT50361
φ 5センサ E-DT-ED10 (ケーブル10 m)
センサ取付範囲 ツールホルダフランジ面より 1.0 ± 0.1 mm
測定範囲 ツールホルダフランジ面より 1.0 ± 0.2 mm
ツール登録数 最大32本
使用可能ツール BT30、BT40、BT50、HSK63A ほか
性能 表示分解能 0.5 µm
繰り返し精度 3 µm (2σ = 1.5 µm) ※弊社指定のマスターツールホルダ(BT40)使用
ツール回転数 120, 600, 1200 rot/min
測定時間 0.3 s(回転数 600 rot/min、リトライなしの場合)
使用環境 使用周囲温度 0~40℃
耐振動 最大3.66 G(x、y、z各方向)JIS C 60068-2-6 準拠
※ 10-55HZ を掃引 25 分( 1 回の掃引が 5 分)
耐衝撃 センサヘッド:最大50 G (X、Y、Z 方向 各10 回)
コントローラ:最大20 G(x、y、z方向 各10回)
保護構造 IP67(センサヘッド)
※コントローラには、水や油などを付着させないでください。
電源 定格電圧 DC24V±10%
定格電力 14 W
Windows
アプリケーション
動作環境と条件
対応機種 Windows 7(32/64 bit)、
Windows 10(32/64 bit)が動作するPC
実装メモリ 128 MB 以上(Windows 7(32/64 bit))
1 GB 以上(Windows 7(64 bit), Windows 10(32/64 bit))
ディスク容量 100 MB以上空き容量が必要です。
OS Windows 7(32/64 bit)、Windows 10(32/64 bit)
※Windows は米国マイクロソフト社の商標です。
インターフェイス RS-232CポートCOM1~COM16のいずれかを使用

標準システム

商品コード 品 名 型 式 備 考
991012 ATC 振れ検出システム AT50361
E-DT-ED10
内訳:コントローラ本体、φ 5 センサヘッド10 m、I/O ケーブル10 m、電源ケーブル10 m、Windows アプリケーションCD、取扱説明書(和文・英文)各2 部、検査合格証1 部

表示ユニット

商品コード 品 名 型 式 備 考
4220520 表示ユニットセット AT50366
JPN-ENG
表示言語:日本語/英語
内訳:表示ユニット本体、電源ケーブル10 m、USB メモリ4 GB、取扱説明書(和文・英文)各1 部、検査合格証1 部
4220611 表示ユニットセット AT50366K
KOR-ENG
表示言語:韓国語/英語
内訳:表示ユニット本体、電源ケーブル10 m、USB メモリ4 GB、取扱説明書(韓国語・英文)各1 部、検査合格証1 部
4220631 表示ユニットセット AT50366C
CHIN-ENG
表示言語:中国語/英語
内訳:表示ユニット本体、電源ケーブル10 m、USB メモリ4 GB、取扱説明書(中文・英文)各1 部、検査合格証1 部

システム構成

システム構成

外観図

コントローラ

コントローラ

センサヘッド

センサヘッド

表示ユニット

表示ユニット

センサヘッド設置時注意点

  1. センサヘッドのケーブルの延長、切断はできません。必ずセンサ引き回し長さを確認の上ご使用ください。端子取り付けのために切断する場合は、二股部で処置してください。
  2. センサヘッドは防水構造(保護等級IP67)、耐クーラント特性試験をクリアしていますが、すべてのクーラントに対応できることを保証するものではありません。
  3. センサヘッドには、切り粉による磨耗対策として交換型の「保護キャップ」が装着されています。この「保護キャップ」は外さないでご使用ください。
  4. センサヘッドのケーブルは、切り粉から保護するために保護管を通してください。ケーブル曲げR35 mm以上確保ください。
  5. センサヘッドのケーブルは、トグロ巻きのまま使用しないでください。

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