
機能と操作性を極限まで追求
カールツァイス社と東京精密が次世代を見据えて開発したCalypsoは、三次元座標測定機におけるソフトウェアとして世界的に高い評価を受けています。CADカーネルを搭載し、比類のない操作性を提供します。
AI機能は要素自動判別機能、座標系自動設定機能、測定平面自動判別機能の3つのアルゴリズム構成となっており、各々が有機的にオペレーターのアシストを行ってくれる優れた機能です。
多くのユーザーからその評価を頂いた、AI機能のアルゴリズムをさらにブラッシュアップしました。点・直線・平面・球・対称点・円・円筒に加え円錐・楕円・角穴・長穴にも対応しています。測定前に要素を選択する手間がありません。一つの要素に対して自由な点数で測定→ターミネート(要素測定終了)ボタンを押します。これだけの操作で次々と測定をこなして行く事が可能です。
Calypsoには安全退避面の考え方があり、プローブの移動経路点(中間点)を入力する必要がありません。
安全に迂回できる範囲(ワークを囲むエリア)を指定する事により、プローブは、安全退避面上をワークに干渉しないように自動的に移動します。同一面上を移動する場合、別の退避面を設定して移動量を小さくする事も可能です。
安全退避面、補助退避面、測定点数やプロービング戻り距離の条件により測定パスを自動生成します。移動経路点やプロービング点は、測定要素内や測定要素間で任意に指定できるため、より最適な測定パスを測定者が作成できます。
プローブ姿勢を、例えばA軸0°B軸-90°に指定した場合、想定した方向にプローブ姿勢が実行されるのか不安になる事があります。本機能では、入力した時点で、回転角、傾斜角の姿勢方向が画面上でシュミレートされるので、実際の実行時に間違いが発生しません。
CADデータがある場合、クリックした要素の法線情報から最適なプローブ姿勢を自動的に選定し変更します。特に傾斜穴や傾斜軸に有効な機能です。
CADデータがない場合でも、実際に測定をした投影平面に対して法線方向に自動で姿勢変更する事が可能です。
従来は、ワークや図面を見ながらスタイラスとの干渉を考えて、回転角度を入力していましたが、最適な回転角度の設定が簡単に行えます(スタイラスシュミレーション機能オプションが必要です)。