CEOメッセージ

ステークホルダーの皆様には平素よりご支援・ご哀願を賜り、厚く御礼申し上げます。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大が世界的な影響を及ぼす1年となりました。日本における緊急事態宣言や、世界各国におけるロックダウンなどで私たちの生活に制限が発生する一方、リモートワークや巣ごもり需要などが、新たな市場を創出するなど、私たちの生活が大きく変化しました。

これに限らず、私たちをとりまく社会そのものが急速に変化しております。そのような中、SDGsを始め、企業が持続可能な社会の一員としての責任を有する機運はさらに高まっており、東京精密グループも、持続可能な社会の実現に向けた責任を有するものと強く認識しております。

東京精密グループは、創業来培ってきた精密位置決め技術を応用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)に欠かせない最先端半導体や電子部品の生産に不可欠な半導体製造装置や、自動車などの省エネ化に貢献するための精密測定機器を世の中に提供してまいりました。

さらにSDGsが国連サミットで採択された2015年、社長直轄のCSR推進室を発足させて、“夢のある未来”を築く一員であり続けることをCSR活動のスローガンに掲げ、ESGの観点に沿った課題(マテリアリティ)と課題解決に向けた個別目標を設定し、持続可能な社会の実現に向けて 取り組んでおります。

ESG への取り組み

Environment

E (環境)に関しては、製品の全ライフサイクルにおける環境影響を定量的に評価するLCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて、環境に配慮した製品設計を推進しています。ライフサイクルのほとんどを占める製品使用時の環境負荷を低減した半導体製造装置・精密測定機器をリリースしました。

また、地球温暖化に伴う気候変動や水資源、廃棄物といった環境課題に対して、事業活動で使用する電力に伴うCO2排出量の削減と水・紙資源の消費量削減、廃棄物リサイクルの効率化に取り組んでいます。

東京精密グループは、今まで独自の削減目標を掲げた中期計画を実施していましたが、日本政府が温室効果ガス削減の2030年度目標引き上げ発表したことを機に、削減目標を見直しました。それに加え、2021年より、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に関連した社内の取り組みをスタートさせており、今後、リスクや事業機会、東京精密グループの取り組みを開示してゆく予定です。

Social
 

S(社会)に関しては、測る技術・製品で「お客様のものづくりを支える」という強い自負と責任を胸に、変わりゆく時代への対応を続けながら、品質・サービスの改善・向上活動を推進してきました。新型コロナウイルス感染症への対策では、ウェアラブルデバイスを活用した遠隔サポートやリモートデモンストレーション、Webセミナーといった新たなサービスの提供に取り組んでいます。

また、持続可能なサプライチェーンの強化においては、CSRアンケートや地震・豪雨等災害発生のご連絡及び被害状況の調査、各種お知らせの発信といった日々高まる情報共有のニーズに対応する「サプライヤwebシステム」の開発を進めています。

毎年実施しているCSRセミナーとあわせて、サプライヤ様とのコミュニケーションがより持続的に活発化していく体制の構築を目指します。

さらに、人においては、新たな女性活躍推進に関する行動計画を策定しました。従業員の多様性を尊重し、あらゆる人々の個々の特性を活かせる職場づくりを目指しています。また、安全・健康で働ける職場環境を整えることや、作業効率化を推進し残業時間を削減することで、働きがいのある職場づくりにも取り組んでいます。

Governance

G(ガバナンス)に関しては、東京精密グループの連結子会社における不正行為が発生したことから、特別調査委員会を設置し、全容の解明を行ったほか、委員会からの提言に基づき、再発防止策を策定・実行しております。より透明性の高いガバナンスを確立できるよう、グループ全体でコンプライアンスを最優先とする組織風土の改革や教育の充実等に取り組んでまいります。

東京精密グループは、多くのステークホルダーの皆様とWIN-WINの関係を深めていき、新たな価値を創造しながら、皆様と共に“夢のある未来”を築く一員であり続けます。


重要課題(マテリアリティ)

 
 
 
環境
 
 製品を通じての環境貢献(エコプロダクツ)
 事業活動を通じての環境貢献(エコファクトリー)
 
 
 
 
社会 
 
 
 
 製品を通じての価値提供
 持続可能なサプライチェーンの強化
 多様な人々が活躍できる職場づくり
 働きがいのある職場づくり
 
 
ガバナンス
 
 経営基盤の強化
 コンプライアンスの強化

2020年度 ESGの主な取り組み

  Environment(環境)

●環境配慮型製品の開発:LCA*1を考慮した開発、製品のリリース
●温暖化防止:低炭素電力へ切り替え、土浦MI棟への太陽光パネル設置
●省資源・資源循環:水使用量削減・紙使用量低減、廃棄物リサイクル率向上
 
 
 
 
Social(社会)

●品質、安全:QMS 活動による品質改善、安全教育の展開
●サービス:遠隔サポート、リモートデモンストレーションの運用体制構築
●サプライチェーン:サプライヤと協働でのCSR活動推進
●職場環境の充実:女性活躍推進、健康企業宣言、労働時間管理
 
 
Governance(ガバナンス)

●コンプライアンス:継続的なコンプライアンス教育の実施、モニタリング体制の強化
●リスクマネジメント:事業継続計画(BCP)*2・情報セキュリティ体制の強化

*1LCA:Life Cycle Assessment

*2BCP:Business Continuity Plan