最高の機械設計エンジニアよりも、その製品の一流を目指す。

五味 圭一郎

計測社 技術部門 CMMグループ
理工学部 精密機械工学科 卒業
2006年入社

求められるのは、「なぜ?」を追究する姿勢。

机にかじりつくような子どもではなかった。とにかく体を動かすのが大好きで、スポーツに熱中した。サッカー、柔道、テニス。どの競技でも、徹底的に自分と向き合い、結果が出ないとその原因を見極め、必死に練習に明け暮れた。
「好きなことに没頭するタイプで、大がつくほどの負けず嫌い。うまくいかないこと、できないことがあっても『なぜなんだろう?』と考え、そこに向き合っていました」
東京精密を選んだのは、世界一という大きな目標を目指せる会社だったから。大企業で「部品」になるよりも、マシン全部を担当できる仕事にやりがいを見いだした。
「入社前に先輩社員にお会いして、責任のある仕事を楽しそうにやっている印象を持ちました。ここならば、大きなことを成し遂げられると確信していました。実際に入社してみて感じたのは『こんなに任されるのか!』ということ。わけがわからないことだらけでしたが、そこに真摯に向き合い、考え抜くことで大きく成長できていると思っています」
もちろん、行き詰まったときには、熟練の先輩エンジニアが支えてくれる。しかし、自ら考え、行動し、「なぜ?」を追究していく姿勢がなければ、ここでは活躍できない。「負けたくない」。五味は持ち前の根性と探究心で、己の道を切り拓いてきた。

試行錯誤の先に、喜びが待っている。

現在五味は、工業部品を高精度かつ高速で計測できる三次元座標測定機の開発を担当している。この装置は、光学機器で有名なドイツのカールツァイス社の制御技術と東京精密のハード技術を融合して開発されており、東京精密の機械エンジニアは、その全体設計を行うことになる。五味が初めて開発に携わったのは「XYZAX mju」という装置。主に評価・改良を担当した。
「三次元座標測定機の開発は、制御部分で他社とのコラボレーションを行っていることもあって、機械エンジニアがメイン担当になります。電気やソフトに関する知識も求められるため、非常に難しい仕事だといえるでしょう。私の役割は、要求されている精度や性能が発揮されているかを確かめ、結果を出せるよう改良すること。自ら設計したものでないため苦労もありましたが、何とか求められる品質を実現することができました」
開発課程においては、毎日のように「わけがわからないこと」に出くわした。その度に、頭を悩ませ、その原因を究明し、答えを導いていく……。その積み重ねの果てに得られたもの。それは、製品に関する深い知識と自信だったという。
「最終的に自らが出した案で成功したときは、何よりの喜びを感じることができました。何度も悔しい思いをしましたが、その分だけ達成感も大きかった。この仕事の魅力は、そうした壁を乗り越えていくことにあると思っています」

自分がつくった。そう胸を張れる、その日まで。

日々の困難を乗り越え、見事に「XYZAX mju」の開発プロジェクトを支えた五味は、現在、新たなステージに挑んでいる。新製品の開発に、設計から携わることになったのだ。
「『XYZAX mju』のプロジェクトでは、評価・改良業務が主でしたので、自分がつくった測定機だとは胸を張って言えません。現在、開発中の測定器は設計もしているので、より高精度な装置を、少しでも早く世の中に届けることが目標です」
若くても、仕事を任される環境で、自らがつくったと誇れる製品を世の中に届けたい。五味が入社時に抱いた思いは結実し、充実した日々を送れているという。そんな彼に、目指す理想のエンジニア像を尋ねてみた。
「機械設計エンジニアのプロではなく、電気・ソフトも含め製品全体を知り尽くした装置開発のプロになること。それを目指しています。まだまだ、自分は知識も経験も不十分。先輩社員からアドバイスをもらいながら、早く一人前のエンジニアになりたいと思っています。そのためにも、しっかりと物を見て、触れること。そして、考え、実践し続けることを大切にしていきたいですね」

休日の過ごし方

日ごろから頭を使う仕事ですので、社内の仲間と週一回のフットサルやゴルフでリフレッシュしています。
もともと人ごみが嫌いで、静かな環境で働きたいと思っていたので今の生活に満足しています。仲の良い友人が東京にいるため、いつも乗っている車ではなく、電車で飲みに行くこともしばしば。土浦から東京までは1時間ちょっとなので、気軽に遊びに行けます。