トップメッセージ

代表取締役社長CEO 吉田均

株主の皆様のご期待に長期的にお応えするために、
ACCRETECH(東京精密)は
資本市場における株主価値の最大化に努めています。

東京精密(ACCRETECH)の株式を保有していただき、有難う存じます。厚く御礼申し上げます。

当社は、株主の皆様が当社株式を保有していただいた目的に沿った経営を目指しております。

経営指標といたしましては、一株当たりの純利益(EPS)を長期的に増大させていくことを重視しております。これは当社が非常に重要と考えている「WIN-WIN」の関係を株主の皆様と会社との間で創りあげることにつながると確信しております。

当社は、技術指向型の会社です。上記の目的のために当社の経営の大原則である「製品開発の原則」に沿って技術開発を継続的に行っています。

また当社は、「世界No.1の製品を創る」という目的を共有できる企業および人材と積極的にパートナーシップを結び、ナノテクノロジーレベルの画期的な製品開発を実現しています。協業を成功させるために、「WIN-WINの仕事で世界No.1の商品を創ろう」というモットーのもと、異文化を包摂したグローバルかつハイブリッドな東京精密(ACCRETECH)の文化風土を醸成し、世界No.1の製品開発体制の構築に努めております。

2001年1月に導入しましたコーポレートブランド「ACCRETECH(アクレーテク)」は、「共に成長する」という意味の “accrete” と “technology” の合成語です。「世界中の優れた技術・知恵・情報を融合して世界No.1の商品を創り出し、皆様と共に大きく成長していく」という当社の企業理念を表したものです。

株主の皆様にも是非当社の企業理念にご賛同賜り、このコーポレートブランド「ACCRETECH」のもと、さらなる飛躍を目指す当社に、今後とも格別なるご理解とご支援をお願い申し上げます。

トップインタビュー

ACCRETECH(東京精密)が事業を展開する市場特性についてお聞かせください。

当社は、半導体製造装置と計測機器の製造・販売を事業の柱としています。この二つの事業市場は企業の設備投資の影響を受けるという点では共通しています。しかし、景気変動の度合いと長期的な成長性に違いがあります。

半導体製造市場は、シリコンサイクルと一般的な景気変動に影響を受けます。シリコンサイクルとは、半導体業界の景気サイクルのことです。新世代の半導体製品は、市場に登場後しばらくは価格が上昇するものの、各社が大型の設備投資を進め生産が拡大すると、需要と供給のバランスが逆転し、値崩れが起こります。これは、各企業がコスト競争を優位に進めるために、他社に先駆けて新世代製品を大量生産するために起こる現象です。半導体産業は、中長期的には高い成長性を維持すると見られますが、このシリコンサイクルによる激しい景気変動がほぼ一定のサイクルで繰り返されるのが特徴でした。近年は、半導体用途の多様化などによりシリコンサイクルも緩和されてきてはいるものの、半導体関連企業にとって、この影響を回避する戦略は未だ重要であるといえます。当社は市況の変動に迅速に対応する生産方式をとることで、不況時における損失を最小限に抑える体制を敷いています。

一方、計測機器市場は、一般的な景気動向に左右される業界で、大幅な景気変動の少ない市場です。お客さまのニーズに合った製品を供給すると同時に、コストリダクションに注力することで、比較的安定した売上と利益を確保しています。国内市場はもとより、海外ビジネスの強化と新分野の開拓により、更なる業容拡大を目指しています。

ハイテク産業におけるACCRETECH(東京精密)の特徴はどのようなものでしょうか?

まず、明確なのは企業がこの時代に生き抜くために不可欠な「明確かつ断固とした意思」を持っていることです。それは、世界で最先端かつ最高品質の製品を開発し、お客さまに提供することです。この大きな目的を達成するために、企業や国の垣根を越え、必要な技術や優秀な人材を結集して、私たちの夢を具現化しています。この明確な目的意識が社員一人ひとりに根付いていることが第一の特徴です。

第二番目に強調したいことは、企業とはそこに働く人の集合体であり、「人材の質」が企業の生命線だということです。私たちは、個人の能力を最大限に発揮できるような企業文化を醸成することで、優秀な人材を引きつけ、継続的に中途採用してきました。世界中から優秀な技術者が数多く集まることが当社の強みの一つです。

第三番目として、優秀な人材にその能力を遺憾なく発揮してもらうためには、それにふさわしい「創造的な職場環境」を提供する必要があります。そのような職場とは、

  1. 「究極のマシン」を創るという大きな夢を実現できる自由な企業文化
  2. 経営資源を縦横に活用できる企業体制
  3. エンジニアの意見が反映され、迅速な意思決定が下されるフラットな組織体制

最後の特徴は「技術指向型な企業」としての明確な方向性を持っていることです。私たちにとっての最優先事項は利益ではなく、常に時代の最先端の技術を開発し続けるということです。利益最優先主義は技術者の意欲を半減させてしまいます。最先端かつ最高品質の世界No.1製品を開発、提供し続けることができれば、結果として安定した収益を確保できるものと確信しています。

このように、企業としての明確なベクトルを持ち、それを実際に実践していることがACCRETECH(東京精密)の大きな特徴です。

フラットな組織とはどのような体制でしょうか?

当社は長年にわたり、組織のスリム化と権限の移譲を重要な経営課題としています。不必要な中間組織を排除することで、マネージャーと現場社員の意思疎通を図りやすくしました。例えば当社では、各技術開発のグループを製品群別に分けたグループリーダー制を採用しており、組織は各部門の自立性に基づいて運営されています。エンジニアがグループリーダーとなり、研究開発から顧客サービスまで製品に関する業務を一貫して統括しています。各グループリーダーは独自の判断で迅速な意思決定を行うことができるのです。当然のことながら、これらのリーダーは成果に対して重大な責任を負っています。

今後の将来展望と戦略をお聞かせください。

私たちの基本的な経営姿勢は常に不変です。それは「製品開発の原則」に基づき、市場ニーズにマッチした革新的な新製品を次々と生み出す技術指向型の会社を実践することです。そして、今後とも技術参入障壁が高く、潜在成長性が高い市場をターゲットとして世界No.1製品の開発に努めていきます。この戦略にしたがって、当社は、いかなる市況下におきましても、意欲的に新製品開発に投資し、現在革新的な新製品を市場投入しており、継続的な業容拡大が実現できると確信しております。

当然のことながら、デフレ経済に耐えうるフレームワークを構築する必要もあります。また、将来半導体製造装置分野においても競合となりうる中国のサプライヤー対策として、コストと品質の両面で高い競争力の向上に努めていかねばなりません。しかしながら、当社の競争力の基本は価格であるとは考えていません。私たちの競争力の基本は新しい発想であり、世界トップレベルの製品パーフォーマンスであり、革新性の創造であると考えています。

株主への利益還元をどのようにお考えでしょうか?

まず明確なことは、ACCRETECH(東京精密)という企業は株主の皆さまのものであるということです。従って、当社の利益は株主の皆さまに還元されるべきものです。同時に重要なことは、この利益還元は長期的なものでなくてはならないということです。

これを実現するためには、さまざまな要素を考えていかねばなりません。第一に、企業のステークホルダー全体のバランスを考えなくてはなりません。さまざまなステークホルダーのご協力があって、当社は利益を生み出しています。これらのステークホルダーの方々とも「WIN-WIN」の関係を実践してまいります。

次に、企業とは売上の拡大によって成長すべきものだということです。売上の拡大なしに利益を上げようとすれば、コスト削減に依存することになります。これは一部のステークホルダーの不利益をもたらすことになります。また、売上の拡大こそが、最終的に株主価値の拡大につながります。短期的な市況や業績の変動に左右されることなく、常に長期的な成長を視野にいれた戦略を実践することで株主の皆さまへの利益還元を長期的に最大化していきます。