従業員とのかかわり

従業員が一人ひとりの能力を最大限に発揮できるよう、活力ある職場環境の形成と人材の育成に取り組んでいます。

雇用・人材活用

雇用・人材活用に関する考え方

東京精密では、多様な従業員一人ひとりが個性を活かし、個々の能力を発揮して、健康・安全で、ワーク・ライフ両面で充実と成長を続けられる職場環境づくりに努めています。
また、最先端の技術分野で持続的な成長に資するよう、職場のダイバーシティの確保を目指し、積極的な女性雇用促進と、人材のグローバル化を進めています。人権を尊重し、従業員や採用応募者に対しては、人種、宗教、出身国、性別、障がいなどの要素に基づく差別は行いません。また、各種ハラスメントや中傷等、健全な職場環境の侵害、人格を無視するような発言や行為等を禁止しています。人材育成においても、従業員一人ひとりが常に向上心を持って能力に磨きをかける姿勢を支援するよう努めています。

ダイバーシティの促進

女性活躍推進の取り組み

東京精密では、従業員一人ひとりの能力を最大限に発揮できる職場環境の充実を図るため、ダイバーシティ推進の一環として女性が活躍しやすい職場環境の整備に取り組むと同時に、積極的な女性の雇用を行っています。育児休業制度や育児短縮勤務制度などは法定基準を超える水準で整備し、個別の実情に合わせて柔軟に運用されています。

女性活躍推進に関する行動計画
  • 目標
  1. 新卒採用の応募者に占める女性割合を30%以上とする
  2. 女性正従業員の採用割合(新規学卒、高卒、中途採用合算)を全体の20%以上とする(内定者ベース)
  • 行動計画
  1. 女性の応募割合、採用割合を増やす方針や目標の設定
  2. これまで女性が採用、配属されなかった部門・部署における配属の可能性検討及び女性がいないまたは少ない部門・職種等への女性の積極的な配置検討
  3. 年度ごとの新卒採用計画策定における積極的な広報方法の検討
  4. 女性が満たしにくい募集・採用基準や運用の見直し(性別にかかわらず公正・公平な採用選考を行うため)
  5. 女性従業員が自身のキャリア形成に対する意識を醸成するための研修実施、上司からの働きかけ
  6. 女性従業員一人ひとりのキャリアプランを本人と上司で作成し、中長期的な視点で育成を行う
  7. 管理職に対する女性部下育成に関する意識啓発
  8. 管理職に対するワーク・ライフ・バランスやダイバーシティマネジメントに関する意識啓発

グローバル人材の採用促進

外国籍従業員の採用は、国内及び海外でも積極的に行っています。また、新卒・既卒を含め、自ら異文化に飛び込んで吸収する日本人の採用に努めています。

外国籍従業員のサポート体制
  • 土浦工場・計測センター内に海外サービスチームを設立し、マネージャーを配置して各国サービススタッフのハブとして諸活動の調整を行っています。同マネージャーは海外従業員、日本人駐在者のプライベートな相談にも対応しています。
  • 設計・開発職や営業職、及び海外のサービススタッフにおいて、積極的に外国籍従業員を増やしてきました。また、製造の現場にも外国籍従業員を増やしていくため、工場内の掲示物や案内について、「日本語が母国語でない方の目」で見て十分に機能するよう、貼り替えを進めています。

障がい者雇用の促進

東京精密では、ハンディキャップを持った従業員がさまざまな業務に携わっています。これからも、積極的に障がい者雇用の拡大に取り組むとともに、安心して働ける環境づくりに努めていきます。

バリアフリー対策

八王子工場に竣工した第6 工場は、バリアフリー建築で多目的トイレを設置した障がい者対応工場です。これにより、障がい者の職域が拡大したため、今後は一層の積極性を持って障がい者雇用を進めていきます。

八王子第6工場 多目的トイレ

ワーク・ライフバランスの促進

労働時間の削減

東京精密の2015年度の年間の所定労働時間は、「2015年度 労働時間総合調査」の2015年度年間所定労働時間※を約4%下回る1,824.6時間(年間休日数126日/2015年度)となっています。残業時間、休暇等を加減することで年間総実労働時間を少なくし、仕事と日常生活の両面の充実を図れるように各種施策を図っています。

労政時報 第3896号「2015年度 労働時間総合調査」の2015年度年間所定労働時間は1,909.39時間、休日日数は120.7日。

休業制度

育児休業制度・短縮勤務制度・介護休業制度は、法定基準を上回る独自の制度を設けて従業員の子育てや介護を支援しています。正規従業員のみならず非正規従業員もこの制度を利用できるようになっています。
また、病気や怪我の長期療養の休業に対しても最大で2年半の補償制度を設け、安心して治療に専念できる制度になっています。

長期休暇制度

毎年度、任意の期間に連続5営業日の「長期休暇」を取得する制度を採用しており、取得率の向上を促しています。

リフレッシュ休暇制度

一定の勤続年数、年齢を満たす従業員に対して、2週間の「リフレッシュ休暇」と「お祝い金」を付与しています。長期のリフレッシュ期間を得ることで、業務の充実にもつながる好循環となっています。

福利厚生

従業員の多様なニーズやライフスタイルに合わせ、幅広いサービスを利用できるよう、総合福利厚生サービスの会員制度を導入しています。また、全国に会員制ホテルを展開するサービス会社と法人契約し、宿泊施設を安価に提供し、従業員の余暇の充実を支援しています。

教育・能力開発

能力開発方針

東京精密では、人材教育の強化及び組織能力の向上を目的として、新入従業員研修をはじめ、段階的な昇進の際に社内教育を行っています。基本的には日頃の職場での自己啓発を進め、立場が変わればミッションや見方も変わることへの自発的な気づきを促すことで「自分で考えて、自分で動ける人材」を育成しています。
また、管理職と配下従業員との定期面談を制度化しており、チャレンジしたい業務やスキルの習得希望についても相談できるように運営しています。

各種研修制度

東京精密では入社時の初期研修から生涯学習まで、従業員の能力開発のためのさまざまな研修制度を設けています。集合研修や現場での製造実習研修のほかにも、2015年度からe-Learningシステムを導入し、利便性の高い研修を従業員に提供しています。
また、製品にかかわる特殊な工具や機器、薬品の取り扱いなどにおいては、専門性の高い知識・技術が必要となります。教育・訓練記録を整備するとともに、一定の習得レベルの従業員には作業資格を与えています。資格認定記録は事業所ごとに管理し、年2回の内部監査において運用の妥当性を確認する際に活用しています。

 主な研修制度

主な研修制度 概要
新規受入集合研修
(入社時)
就業規則等主要規定、生活規範、安全・衛生・防災教育
開発・設計基礎研修
(入社1年目)
技術職に配属の従業員は専攻を問わず、各種要素技術や機能部品についての製造実習を含む基礎学習
階層別研修 職階に応じた職位要件に沿った研修
職務スキル研修 工具や精密測定機器、基準器等の使用標準・要領等についての研修

管理職研修

労働安全衛生

労働安全衛生の基本的な考え方

東京精密では、従業員が安心して働ける活力ある職場を目指して「従業員の心身の健康と安全」を第一に掲げ、安全・衛生・防災活動を推進しています。また、2016年度から全従業員のストレスチェックと職場傾向の集団分析を開始し、心身ともに健康で安全ないきいきと働ける職場づくりを推進していきます。

社内における安全衛生の推進

安全衛生委員会活動

各工場に工場長を委員長とする安全衛生委員会を設置し、その下に安全部会、衛生部会、防災部会、化学物質管理部会等を設置しています。さらにその下に個別の担当業務を実施する小委員会を配置して、きめ細やかな活動を進めており、各部会の月次安全衛生委員会報告と年2回の内部監査等、活発な活動を行っています。

安全衛生管理体制

安全な職場づくりに向けた取り組み

従業員が安心して働ける安全な職場を目指し、各種安全確保の取り組みを実施するとともに安全教育による従業員の安全意識向上に努めています。
特に教育においては、従業員が現場に配属される際に行う基本的な安全教育に加え、クレーン操作や高所作業等の特殊作業を行う従業員に対する講習会の実施、社内独自の資格認定、及び公的資格の取得促進など、広く安全意識の向上に努めています。

安全確保の取り組み

現場における安全確保
安全パトロールの実施(2回/年)
交通安全講習会の実施(地域警察署に依頼)
重量物の組み立てエリアごとにクレーンを設置し、
   重量物を持たない作業標準を設定
リフターや作業者ごとの作業台の設置による、
   屈み作業の排除
作業指示はタブレットによりおこない、ログイン時に
   過去の災害事例を表示することで安全意識向上を推進
海外における安全確保
海外出張者・駐在者を役員許可制とし、渡航制限等の
   情報を提供
 
組立用クレーンの設置
屈み作業防止リフターの設置
交通安全講習会の様子

薬品・化学物質取り扱いに関する取り組み

薬品・化学物質の安全な取り扱い方法を徹底するため、全使用薬品・化学物質の取り扱い規定・基準を作成しています。特に、化学物質使用部署においては、リスクアセスメントを確実に実施することで、潜在リスクの除去に努めるとともに法令遵守を徹底しています。
また、八王子・土浦両工場における薬品購入の申請を一元管理する部門を設置し、厳格な薬品購入管理を行っています。

活力のある職場づくりに向けた取り組み

職場の活力向上のためには、全ての従業員が健康でいきいきと働けることが重要です。従業員の健康をサポートし、ストレスを低減する各種取り組みを実施しています。

 健康・衛星管理の取り組み

健康管理
年次健康診断における成人病検診※1、
   人間ドック※2の実施
ストレスチェック、集団分析の実施
社外カウンセラーや弁護士と連携した相談窓口の運営
外部講師による新入従業員への「メンタルヘルス研修」
   の実施
※1 希望した若年層を対象
※2 管理職を対象
衛生 AEDの増設(2015年度6台増設)及び取り扱い講習の
   実施
救急救命講習の実施(地域消防署に依頼)
足元マットの設置による立ち作業時の足への疲労軽減
 
足元マットの設置

災害に強い職場づくりに向けた取り組み

東京精密では、自然災害等の緊急時に備え、ハード・ソフト両側面から災害に強い職場づくりを進めています。
2015年度のハード面における取り組みとして、八王子工場の新社屋を制振構造とし、震度6の場合で約20%の減震となる構造としました。また、従業員の増加を鑑み、八王子工場の備蓄食料を従来の7,740食から8,775食(975人の3日分相当)に増やしました。なお、備蓄の入れ替えに際し、既存の備蓄はフードバンクに寄贈しています。
ソフト面における取り組みとしては、防災の専門業者を招き、新社屋で新しいタイプの消火栓等の操作訓練を実施しました。各工場では、地震などの自然災害・火災・事故などに備え、定期的な防災訓練を行っているほか、薬品の漏洩などの緊急事態を想定した職場別の緊急対応訓練を実施しています。
今後もこれらの緊急時対策を着実に実施するとともに、年次訓練計画・実施報告を内部監査するなど、アセスメント結果に基づいたリスク対応訓練を進めていきます。

新社屋での消火栓の操作訓練
苛性ソーダ25%水溶液の漏洩事故を想定した緊急対応訓練

自衛消防隊の取り組み
八王子・土浦両工場では自衛消防隊を組織し、消火隊は日々の訓練に励んでいます。八王子消防署主催の「自衛消防訓練審査会」の模擬演技では、毎年上位の成績を収めており、社内広報することにより防災意識の喚起に努めています。

自衛消防訓練審査会
八王子地区自衛消防隊出初式

社外における安全衛生の推進

東京精密の製品とサービスは、世界中のお客様の生産プロセスでご使用いただいていることから、お客様の工場等での作業も多く、お客様先での安全衛生の確保も非常に重要です。このため、フィールド作業者は公的作業資格や業界の共通安全基準、お客様独自の安全講習の受講やライセンス取得を積極的に行っています。

 社外における安全衛生の取り組み

社外安全教育
SEAJ(日本半導体製造装置協会)の推奨安全教育
半導体φ450mmウェーハを扱う担当者の安全資格
半導体某社様の社内基準安全職長講習
工事責任者/作業責任者/職長/高所/感電/
   低圧の安全講習
その他多数
公的資格・社外ライセンス 特定化学物質取り扱い作業主任者資格
毒物劇物取扱責任者資格
電気・ガスのライセンス取得(半導体某社様の社内
   作業基準)