環境配慮型製品への取り組み
製品づくりにおいて、製品が環境に与えるさまざまな影響を考慮していかなければなりません。
東京精密グループでは、新たに開発する製品には、一定水準以上の環境対応を義務付け、
半導体製品・計測製品や部品まですべての製品を環境配慮型製品にすることを目標に、
製品づくりを推進しています。
具体的には、東京精密技術標準「Tokyo Seimitsu Engineering Standard(TES)」
(以下、TES)のもと、消費電力の低減、水や燃料の使用量低減を図っています。
また、環境影響が大きい化学物質の使用禁止や使用削減を行っています。
環境配慮型製品のなかには、当社が独自に設定した評価基準を満たした、
「MAHOHDICHING MACHINE(レーザダイシングマシン)」があります。
この製品は、第27回優秀省エネルギー機器表彰制度で「日本機械工業連合会会長賞」
を受賞し、名実共に業界の「環境トップ商品」として選定されました。
また、製品づくりに際しては当社製品を扱うお客様の安全確保に留意しなければなりません。
東京精密は、当社製品による事故を防止するため、業界団体が作成した、
製品安全のさまざまなガイドラインに準拠し、設計・製造を行っております。
TESの構成
- 一般標準
東京精密技術標準及び東京精密ガイドラインの運用に関する標準を総括的に定める。 - 製品標準
製品の欠陥により顧客の身体的、物質的安全を損なうことを防止し、 広く社会に信頼される製品を供給するための手順を規定する。 - 管理標準
環境マネジメントシステムの運用に当たって各職場および サイトの事業活動、製品サービスにおいて、環境にどのように関わっているのかを 把握し、環境方針を踏まえて環境目的、環境目標を設定する。 - 設計標準
市場に供給する製品が生命、人体、財産に対し安全であるために、 設計に当たって遵守しなければならない事項について定める。 - 設備標準
製品が要求品質を満足していることを実証するために、 当社の使用する設備機械の精度・機能を維持する目的で定める。 - 作業標準
当社の製品・部品の製造工程における品質に影響する作業に対し、 資格認定制度を導入することにより、品質の確保と作業者の技術向上を目的とする。
製品の環境負荷
省エネルギー、リサイクル性の向上を柱とする環境に配慮した製品を お客様に提供するため、資材の調達から廃棄に至る環境負荷の低減を図っています。

カスタマーサポート
グローバルで高機能なサポート体制
カスタマサポートは、「顧客満足度No1」を重点目標に世界各国25ヶ所以上、日本国内17ヶ所のサポート拠点に、総勢240名以上のカスタマサポートエンジニアを配置し、世界各国10ヶ所以上にパーツセンターを設置、人、物両面から総てのお客様に満足頂けるよう、グローバルな体制を構築しています。お客様により良い状態で、より長く製品をお使い頂くため、必要な時に、必要な物(人)を、必要な場所に最短でお届けすることで環境改善へのサポートを行っております。
環境配慮型製品
東京精密は、優れた環境配慮型製品によって環境保全に努めることが、我々の使命と考えています。新しいレーザダイシング装置は、従来方式より90%も消費電力を削減でき、切削廃液処理のエネルギーとコストも低減できます。
レーザダイシング装置

従来のブレードダイシング装置は、高速スピンドルを用い、約50krpmでブレードを回転させ、そのブレードに超純水を研削液として供給しながらシリコンウェーハの加工を行っています。平均的に4.0kVAの電力を消費し、超純水は毎分約12リットルを使用しています。新しいレーザダイシング装置は、シリコンウェーハの内部にレーザ光を照射し、形成した改質層を垂直に成長させることによってチップ分割を行っています。そのため、超純水は不要で、消費電力も 1.92kWhと低く、また、スループットもブレードダイシングと比較し、四分の一程度の時間で加工が可能です。従って、ブレードダイシングと同等のウェーハ処理量で考えると、実質的に消費電力は1.92/4=0.48kWhとなり、85%の消費電力量削減を実現しています。また、超純水製造の電力を加味すると、合計で90%の電力量削減となります。更には、切削廃液処理のエネルギー、コスト削減にも貢献します。
ブレードダイシング装置とレーザダイシング装置の比較
| ブレードダイシング A‐WD‐200T/300T |
レーザダイシング ML200/300 | 削減率 | ||
|---|---|---|---|---|
| スループットを考慮した消費電力 | ||||
| 消費電力(200Vの場合) | 3.2kWh | 1.92kWh | 0.48kWh | 85% |
| 超純水消費量 | 12リットル/分 | - | 100% | |
| 電力換算(参考値) | 0.028kw/分 | - | - | |
| Total比較(1時間当り) | 4.87kWh | 1.92kWh | 0.48kWh | 90% |
ハンディーサーフ E-35B

機能を凝縮した使いやすいハンディータイプの表面粗さ測定機ハンディーサーフシリーズは、世界中どこでも通用する小型粗さ測定機としていろいろな方面で使用されています。欧州では2006年7月に電機電子機器を対象に6つの有害物質の使用量を規制したRoHS指令が施行。東京精密は本指令に適応した欧州市場向けの「ハンディーサーフE-35B」を開発しました。本モデルでは、従来品との互換性を維持しながら制御基板や配線における半田を鉛フリーに対応すべく、電子電気部品等の材料と実装プロセスの見直しを実施、従来と同じコスト、サイズでRoHS指令に適合した環境配慮型製品の開発に成功しました。
グリーン調達
グリーン調達について
部品、加工・組立の調達においては、従来の品質・コスト・納期等の評価に加え、環境に配慮した活動をしているサプライヤーから、環境負荷の少ない部材を優先的に調達することによって、環境保全に貢献しています。この活動を開始するにあたり、2003年3月にサプライヤーに対してACCRETECH(東京精密)のグリーン調達に対する考え方を示す「ACCRETECHグリーン調達ガイドライン」を配布しました。その後、製品に含有する有害化学物質の調査を行い、「グリーン調達運用基準」を作成し、製品への含有禁止物質及びその基準等を定めました。この基準に基づく評価は2004年4月までに完了し、5月より運用を開始しております。
環境保全活動の体制
ACCRETECH(東京精密)は、社外での部品加工を活用しています。グリーンプロダクツを目指していますので、外注先の環境保全体制が整っていることに関心を持っております。製品に使われる部品は、環境に配慮する中で生産されることが重要と考えております。そこで、「ACCRETECHグリーン調達ガイドライン」及び「グリーン調達運用基準」では、サプライヤーに対してISO14001等の認証を取得するか、これらを参考にした環境管理体制の構築を求めています。グリーン調達の割合に関しては、外注先を中心に環境管理体制、有害化学物質の製品への含有・使用状況を調査しました。2006年度までにグリーン調達比率の向上を目指しています。
環境負荷の少ない部材の調達
調達部材の環境負荷低減について、次の事項についての取組みをサプライヤーに求めています。
- 環境関連法規の遵守
- 化学物質の管理
- 有害物質の調達品への含有禁止、または使用の削減
- 省資源への配慮
- 省エネルギーへの配慮
- 包装・梱包への配慮
- 廃棄物の削減・再資源化への配慮
グリーン購入
2002年度よりグリーン購入として、事務用品、OA機器、什器は環境負荷の少ない品物を購入することを実施しました。また、これらの購入担当部署を一元化し、グリーン購入の徹底を図っています。











